泣き虫魔法少年アーサーと白猫ノーラの奇妙で憂鬱な冒険

作者H.Yoshioka

舞台は第二次世界大戦直前のイギリス。大英帝国が最後の栄光の輝きを見せていた時代。
その莫大な資産と、一族のみに受け継がれる高い魔法力で長年にわたり英国政府を実質コントロールしていると言われる
名門貴族ウォルズリー家。だが現在、「獅子王」と呼ばれる当主ハワードの後継者選びで揺れるこの名門貴族の城を

ストーリー概要および物語の設定


第二次世界大戦前夜のイギリス。数百年前の復讐のため、現代に蘇った魔女が糸を引く乗っ取り問題で揺れる英国有数の貴族家。強力な魔力を持つ彼女と戦うため、当主の孫であり、潜在的に魔力を持つ日英ハーフの少年アーサーが美しい白猫と共に日本からやってくる。既に魔女はその力で既にナチスやイタリアを配下に収めており、それに続きイギリスを陣営に引き込んで第二次世界大戦を起こし世界の破滅を企んでいた。アーサーは実は千年近い時を生きる「始まりの魔法使い」と呼ばれる白猫ノーラと英国情報部MI6の凄腕スパイであるプレイボーイのヘンリー、ベテラン執事のレスターたちに助けられ、イギリス、ドイツ、イタリアと各地を舞台に魔女とその一味と戦う。魔女の強力な呪いや巨大な怪物たちとの戦いで何度も命の危機にあい、逃げることも考えるが、魔女の悲しい過去や大切な人々が亡くなるのを目の当たりにし、偉大な魔法使いである初代当主の力を借りて、歴史を超え人々が憎み争うことの愚かさと真理に近づいていく。やがて相続を決める親族会議の席で魔女と戦うアーサーは多大な犠牲を払い魔女を倒し、憎悪に取り憑かれた魔女を苦しみから解放する。