未来が君を呼んでいる

作者山手律

ある日、SNSで話題になった、『街頭インタビューを受けていたかっこいい一般人』。

彼らの正体は、大手芸能事務所の研修生アイドルグループ『SIGNAL(シグナル)』のメンバーだった。

遅咲きながらもメジャーデビューを目指して人気を伸ばし、ようやく夢が近づいてきたことを実感するSIGNAL。

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 ある日、SNSで話題になった、『街頭インタビューを受けていたかっこいい一般人』。彼らの正体は、大手芸能事務所の研修生アイドルグループ『SIGNAL(シグナル)』のメンバーだった。


 拓哉・千景・宙・遥希の、メンバー四人全員が成人しているSIGNALは、遅咲きながらもメジャーデビューを目指して人気を伸ばしていた。ライバルでもある先輩アイドルグループとの差に焦りながらも、ようやく念願のデビューが近づいていると実感するSIGNAL。


 しかし、メンバーが怪我を負う傷害事件が発生。追い討ちをかけるように、後輩グループのデビューも発表され、目前だと思われていたSIGNALのデビューは一気に遠のいていく。



 勢いを失ったSIGNALは、メンバーや先輩・後輩と関わりながら、自分の過去とこれからの人生を見つめ直す。


自分たちの強みは何なのか。

応援してくれるファンに何ができるのか。


 自分らしさを見つけながら、過去を乗り越え今を選び、彼らが辿り着く未来とは。


 夢を追う苦しさと楽しさ。そして、自分の人生を選ぶ喜びを描いた、希望の物語。