「僕のことは忘れてほしい」
そう頭を下げられて、王女シャルロッテは困惑した。確かにあなたは初恋の相手ですけど……それはまだ、十にもならない頃の話。今は何とも思ってない、というのに振られたことになったシャルロッテ。
しかも、この話を広められて、ありがたくもない「失恋王女」の称号を手に入れてしまう。