「こんなに大切だって思ったら、どうしても、欲しくなる。」ここでセンパイとキスしたことも、きっといつかただの思い出になる。遠い私だけの思い出になって、忘れないように、何度も心に刻み付ける。
ねえ、急がなきゃ。
あの日が透けて、手繰り寄せる前に消えてしまう。
「きみがどこにいても、きっと見つける。」
夜を越えて、愛する声が囁いた。