悪役令嬢にスパイは向いてない

作者日下部聖

ある日、公爵令嬢ユリア・ヴェッケンシュタインは思い出した。
自分がかつて、19歳の女子大生であったこと。
そして、自分は乙女ゲーム『メサイア・イン・アビス』の死亡確定悪役令嬢であることを――!
「いやでもわたし『インアビ』ミリしらなんだよな~~~!」
前途真っ暗な転生をしたにもかかわらず、原作知識…

ある日、公爵令嬢ユリア・ヴェッケンシュタインは思い出した。


自分がかつて、19歳の女子大生であったこと。


そして、自分は乙女ゲーム『メサイア・イン・アビス』の死亡確定悪役令嬢であることを――!




「いやでもわたし『インアビ』ミリしらなんだよな~~~!」




前途真っ暗な転生をしたにもかかわらず、原作知識ゼロ!


しかもなぜか叔父に自分の特異性(転生ゆえの精神年齢の誤差)を気取られ、ほぼ無理矢理スパイ機関に突っ込まれてしまう!


クソみたいな状況が連続する中、同僚スパイ・クルトの協力を受けつつ、ユリアは処刑ルート回避のために動き出すが……。




「あ~~~! 人生クーリングオフした~~~~~い!」




スパイと悪役令嬢。


二足の草鞋を履いて、ユリアはハードモードな人生に挑む――!