南の海から妖精が移り住んだと伝えられる、美しい国。
妖精は国を守り、人々に豊かな恵みと信頼なる友人とのかけがえのない出会いを与え、将来の繁栄を約束する。

この国で最も大きなお祭り、秋の収穫を感謝する豊穣祭では、そんな言い伝えにちなんだおまじないもあるとか。
でも祭りなんてのは、裏方や働き人にとっ…

ここはシレア国。

時を知らせる時計が国に1つしかない、平和な国。

秋が最も美しく、紅葉が国中を彩る季節。


海から妖精が移り住んだと人が言うこの国で、一番大きな祭りが開かれます。

今年の主役は三つの歳になるという、国の第二子第一王女。


紅葉色の瞳をした少女が、初めて祭りに参加します。


さあ、物語の始まりです。