きっと世界一しあわせな花嫁の眷属

作者梶マユカ

半年後に結婚を控えた友人・理英に付き合って、
ドレスショップへ来たわたし。
ドレスも無事に選び終わり、帰ろうとすると、
なぜか、わたしたちのいる30階だけ、エレベーターが止まらない。

《ねえ、まだ続けるの?》

もー、なんでー、とボタンを押し続ける理英を見つめるわたしの耳元で、
不意にため息混じ…