私は今一人、列車に乗っている。 ガタンゴトンと音のする、懐かしいその列車で、 かつて私は愛する君と旅をした。 その事実は消えない。 けれど私は、その事実を、そこで思い知らされた真実を、 私と君以外の誰にも知られるわけにはいかない。 だから私は描いた。 美しくも虚構に塗れた『銀河鉄道の夜…もっと見る