あの子には四人の兄がいる。
実子である長男は、
狂気に吞まれたけれど
臭いものには蓋をしてしまえば。
「ちゅっちゅっ!お兄ちゃんだぞぉ!!」
「俺の妹だってこと、自覚して。」
「家族だから、添い寝も許されるねぇ。」
妹を想うお兄ちゃんは“まだ三人”いる。