ずっと探していた人は、

作者みはし ゆず

同じ学校に通う、一学年上の先輩である坂口涼と付き合っている滝川加恋。
半年前からモデル活動を始めた彼はどんどん活躍の場を増やし世に名を馳せていくが、加恋は彼との間に距離を感じ始めた上に、彼のことを好きな先輩たちからいやがらせを受けてしまう。
不安と辛さに押しつぶされそうになった時、加恋を励ましてく…

彼の、甘くて優しい声が大好きだったのに。

彼の、輝くような笑顔が大好きだったのに。

彼がモデルとして、世に名を馳せるようになればなるほど、 どんどん彼が遠くに行ってしまう。



「滝川さんが好きになった人だもん。

 きっときちんと滝川さんを、守ってくれる人だよ」



不安と辛さで押しつぶされそうになった時、 傍で支えてくれたのは、


「好きです」


真っ直ぐに私に思いを伝えてくれた、1人の男の子だった。