それでも私は、あなたがいる未来を、描きたかった。

作者みはし ゆず

いつからか、何事も面倒で、何事も投げやりになってしまっていた沙帆。
そんな沙帆に、クラスの副担任の畑中先生は、何かと構う。

最初は鬱陶しく思う沙帆だったが、飾らない自分を受け止めてくれる先生に、少しずつ心を開いていく。

「俺、これからもちゃんとお前のこと、見てるから!
 お前が頑張ってるところ…

いつからだろう。

何もかもが、面倒だった。

何もかもが、どうでもよかった。



そんな私を変えてくれたのは、紛れもなく、先生だった。



「俺、これからもちゃんとお前のこと、見てるから!

 お前が頑張ってるところ、見てるから!」



先生は、ずっと私のことを見てくれていたのに、


私は幼くて、自分のことしか考えていなくて、

あれだけ傍にいてくれた先生の悩みにさえ、

気づくことが出来なかった。




”「もし」なんて考えても仕方がないけれど、

 それでも私は、あなたがいる未来を、描きたかった。”



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実話を基にした、フィクションストーリーです。