日常の不思議な出来事には、怪異が関係している__。

 東京に来たばかりの早乙女春一は、理不尽にも会長から『孫を見つけ出さないとクビ』と言い渡される。
 途方にくれる彼が出会ったのは、メイド服姿の鬼瓦であった。彼女から紹介されたのは、小説家の尾崎恭介だった。彼に会いに行くのに春一が用意して…


 日常の不思議な出来事には、怪異が関係している__。


 東京に来たばかりの早乙女春一は、理不尽にも会長から『孫を見つけ出さないとクビ』と言い渡される。

 途方にくれる彼が出会ったのは、メイド服姿の鬼瓦であった。彼女から紹介されたのは、小説家の尾崎恭介だった。彼に会いに行くのに春一が用意していたのは、なんと稲荷寿司であった。

 尾崎の協力の下、会長の孫を無事に探し出した春一。彼はそこで、自身が怪異を見聞き出来る事を知る。そして尾崎に『稲荷寿司係』として雇用されることになる。

怪異に対して警戒心のない春一と、一見冷淡に見えるが稲荷寿司が大好物な妖狐の尾崎。お互い協力し次々と起こる日常に潜む怪異事件を、人間と怪異のコンビが解決する。

鬼瓦の正体も知り友達になる春一。そこで鬼瓦からバイトの提案を受け、尾崎の原稿を編集社に届ける。その帰り道、返された原稿を狙う怪異に襲われ領域に閉じ込められる。尾崎が現れ脱出には原稿を使うと言う、尾崎の大切な原稿を守りたい春一はそれを拒む。

呆れながらも春一の提案を受け入れ、別の方法でその空間から脱出する。そして春一は感謝を込め、稲荷寿司を尾崎に作る。