いい風に言うと、賢い子。

悪い風に言うと気味が悪い子。

それが僕の自己評価。

「青木 玲二を鳳 翼の息子として転生させる」


『確認しました』


「はあ」


憂鬱そうな若い男性の声がする。


いや、声は男性だが、その姿は神秘的で人とは思えない。


どちらかというと中性的な顔立ち。

白い肌に淡い桃色の唇。腰まである長い髪。しかし、手入れはいきとどいており、銀色に輝いている。

目を伏せ、長いまつげがよく見える。

物憂げな表情はよりいっそう彼の美しさを際立たせた。


「飽きた。」

彼は不遜な表情で言う。


「誕生してこのかた100年、毎日毎日毎日毎日!同じ作業ばっかり!余は飽きた!」


美しい容貌とは裏腹に口調はやや幼い。


まだ、若い神のようだ。


「そうだ!アポロン兄上が言ってたように、旅行現世にいこう!」