白玉稲荷の怪異サマ−桜と少女が降る夜に−

作者安崎依代

妖を視る瞳『見鬼』を持つ千佳子は、唯一の理解者であった祖母の死に耐え切れず、桜が綺麗に咲き誇る新月の夜、飛び降り自殺を謀る。

謀った、のだが……


「……おや、これは異なこと」


運がいいのか悪いのか、千佳子が墜落した先は、稲荷神社への勧請道中を歩く白毛九尾の美青年のモッフモフの尻尾の上で……