すべてをなくした、その先で。　～嫌われ者の俺に優しくしてくれるのがヤベー奴らしかいないってどういうこと！？～

▶ストーリー概要および物語の設定

魔王軍の侵攻を退けた後の人間界。そこに、なぜか人という人に嫌われる少年・フウツはいた。

村で酷い扱いを受けるも、「無意識レベルで自分よりも他人を優先する」という性格のために不満すら持たないフウツ。そんな彼はひょんなことから長年の憧れである冒険者になれたのだが、なんとパーティーの仲間はフウツの村を焼いたヤンデレ令嬢のみ！　その上、旅の途中で出会う新たな仲間たちも驚くほどに問題児揃いだった。

フウツは彼らに振り回されたりトラブルに巻き込まれたりしながらも、なんだかんだで楽しい毎日を過ごしていく。しかしとある事件を機に一行は追われる身となり、さらに人間界への再侵攻を目論む魔王に立ち向かうこととなった。

魔界に転移した彼らは魔族のレジスタンスと協力し魔王らと戦うが、その最中にとんでもない「真実」を知ってしまう。その事実を前にして今まで感じたことの無い感情を抱くフウツ。一同は「真実」を知りながら、それでも未来のために立ち上がる。

ついに魔王との一騎打ちに挑んだフウツは戦いの中で自分と向き合い、確固たる答えを導き出す。決意を固めた彼は魔王に辛勝し、皆の元へと帰るのであった。