性別も年代も違う三人のあおい(葵、蒼、碧)を主人公にしています。
三人の共通点は、地方出身であること、東京に出れば人生を変えることができると信じて東京に出てきたことです。
それぞれに想いを持って上京してきた三人ですが、思い描いていたものを手にできずに悪戦苦闘します。

▶ストーリー概要および物語の設定


地方から出てきた三人の主人公が、東京で苦闘する姿を三部構成で描きます。


第一部「東京には来たけれど」


幼いころに交通事故で両親を亡くした東雲葵は、叔母夫婦に引き取られ、叔母の咲子に大事に育てられる。

しかし、咲子の夫、祐司からの性的ハラスメントを受け、男性不信になっていた。

東京なら、自分を救い出してくれる男にも出会えるのではと期待し、葵は東京の芸大に進学する。


第二部「東京に裏切られる」


父母ともに教師のもとに生まれた今井蒼は、教育熱心な両親の指導もあり、東大に進学する。

イケメンの蒼は、女にもモテ、東京を謳歌する。

大手商社にも就職し、お嬢様の今井里美とも結婚し、「東京なんて簡単だな」と笑う蒼。

しかし、里美には歯科医の不倫相手がいて、勤務先ではリストラを担当させられる。

蒼の順調だった東京生活が崩れ落ちていく。


第三部「東京を乗りこなす」


ゲーム会社の部長、渋谷碧はシングルマザーになる選択をする。

父親の榎本とは不倫関係だが、いい関係を築いてきた。

しかし、子育てを通じ、貧しかった碧は、富裕層の榎本と距離を感じ、別れを決意する。