風子は幸せな家庭で育っていましたが、中二のときに父母が交通事故で他界。
母の妹、錦詩織に引き取られますが、風子の母を憎んでいた詩織と詩織の娘、胡桃からいじめられます。
そのやり方は、風子に食べきれないほどカロリーの高いものを食わせること。結果、風子は太り、肌は荒れ、髪はべたつき、醜くなっていきます。
風子は、16歳の夏に叔母の家から逃げ出し、歌舞伎町に迷いこみます。そして、そこでデリヘルの経営者、竹本真也に拾われます。
叔母たちに無理やりごはんを食べされられることもなくなり、一年で痩せて、すっかり美しく変貌する風子。
美しくなった風子に客をとらせようと、夜の仕事を指導する竹本。ある夜、竹本は風子の隣で眠ります。
その夜、いつも見ていた悪夢に、太って醜かったころの風子が、両手に鎌を持って現れます。そして、夢の中で、竹本が憎んでいるかつての上司、坂本を殺します。
すると現実世界の坂本は急にしゃべれなくなり、病院送りとなります。風子の不思議な力を知った竹本は、風子にデリヘルの仕事ではなく、他人の悪夢に入り込み、敵を退治する「夢成仏」の仕事をさせるようになります。