青葉 亜希(あおば あき)は、18歳のオメガの少年だ。
医大進学のために金が要る彼は、体を売って稼いでいた。
そんなある日、体調不良に陥った亜希の前に、アルファの外科医・菱 啓(ひし けい)が現れる。
亜希の境遇を不憫に思った啓は、彼をサポートしていくことにした。
惹かれ合う、二人。
しかし啓には、親同士の決めた婚約者がいた。
王子病院の子息・王子 利実(おうじ としみ)だ。
亜希の存在が気に入らない利実は、様々な策を企て彼を陥れようとする。
それでも啓と亜希の絆の前に、身を引くことを決意する。
幸せを手にしたかのような二人だったが、亜希の身を虚血性心疾患が襲う。
彼を救うために、iPS細胞を用いた手術を計画する啓。
しかし彼の父親は、手術と引き換えに利実との結婚を迫ってくる。
一度は諦めかけた啓だったが、利実の励ましと亜希への愛で、父を説得し乗り越える。
手術は無事成功し、健康を取り戻した亜希は、念願の医大入学を果たす。
周囲の理解と祝福を得て、啓と亜希は結婚を誓い、二人で未来へ向かって歩み出す。