"生きていたいって思う?"
"これから先もずっと--。"
どこにでもある田舎町。
どこにでもある男女共学校。
そこに通う私もまた、少々夢見がちで、密かに恋に憧れる、どこにでもいる(野心、願望たっぷりの)高校二年の乙女だった。
小学校からの仲のいい友達もいるし、
--なのに、時々分からなくなる。
なぜ自分が生きているのか。
ふと、いきなり死んじゃっても、
この世は、何も、変わらないんじゃないかって--。
積極的に死にたいわけじゃない。
でも積極的に生きていたいって思ってるわけでもない、止まったような時間の中に、やがて一人の転校生がやってくる。
"初めまして。金髪だけど、突然変異によるものなので、ヤンキーとかではないです。よろしくお願いします"
そして"私"は、
夢の中の"あなた"と再会した--。
全四章のオムニバスで紡がれる、
甘く、儚い、イマ、ココにある心の叫び。
青春。"その永遠"に恋をする--
これは、どこにでもいる"私"と"あなた"の、魂の