ヴィラン令嬢のドン勝プランAtoZ

ある日突然、前世で読んでいた少年漫画『学園レイヴ』の悪役令嬢で悪の組織（ヴィランズ）の一員であるヴィラに転生してしまった。「絶対に死にたくない！」という気持ちから、主人公のライバルであるオズを相棒に、A～Zまでのプランを考え、死亡フラグを回避していく事になる。

不思議の国のアリスをモチーフにしたヴィランズチーム『キャロル』の一員として活動する一方、学園側ではスパイとして主人公たちの動向を探る役を任され、両者に裏切り者とバレぬよう暗躍する日々。負けず嫌いな性格からヴィランズ内での下克上を目論むうちに、チームメンバーと仲良くなっていったヴィラは「一人じゃなくて全員で生き残りたい」と思うように。

そんな矢先、学園側に裏切りがバレてしまい絶体絶命のピンチに陥る。ヒロインたちのおかげで疑惑は晴れ、ヴィランを脱退して軍人になったヴィラ。

しかし、次第に人間は本当に正義なのか？魔物は悪か？と悩んでしまう。

そして迎えた最終決戦、世界崩壊を目論む魔王に対してヴィラは「自分のエゴを押し通すのが悪なら、全ての生き物は悪だ。だから私は悪役」と、あくまで悪役として魔王を討伐し、仲間全員で生存を目指す。