日だまりの咲く頃に。1

作者小鳥遊

忘れられない、人がいる……。

高校生の頃に友人を亡くした國枝倫成は、二十年経った現在もその傷を癒せないままでいた。
ある休日に偶然見つけたフラワーショップのオーナー・吉村春輝と出会い、意気投合。
時々、親友の松永悠二の店で他愛ない話をしたりと、誰にも言えない罪悪感を誤魔化しながら過ごしていた。