ログインすると作品コメントが投稿できます
面白かったです。屋敷で、幽閉されることとなった、主人公のカミラ・スカーレット。このまま、ずっと幽閉されたままだと思っていたら、物語は、突然、大きく変わってしまう。ある日、ソロモン・ブライトが言った、「俺、今日、魔王倒したよ」という言葉。作品を読んでいる読者も、物語の主人公(カミラ)も、また《え?!》という感じで、言葉が止まる。まるで、日常の中の業務を一つ片付けたみたいな、そんな軽いノリで、今まで、ずっとムリだとばかり思っていた(分厚くて)高かったはずの壁を、簡単に越えてしまったんだから。驚きとともに、主人公の置かれた状況や環境も、また大きく変わってしまう。暗闇の中に、光が射して、突然、世界は開け、自由を手に入れることになる。