『あたしのこと捨てるんだね』

 明日、自分は式を挙げる。
 その晩に送られてきたそのメールは、花嫁の背筋を冷やすのに十分だった。
 両性愛者であった女性と、かつて親友だった恋人の彼女。
 歯車は一体、どこで狂ってしまったのか。