フィーナには夢があった。
自分を番だと言ってくれる
大好きな火羆将軍ゲオルグの元に嫁ぐこと。
15歳のとき、
獣人の彼に番として見いだされてはや5年。
20歳になり、魂染の儀式を終えた今、
彼との障害は何もなくなったはず。
なのに、彼はちっとも手を出してくれない。
本来獣人は、番を前にすると、
番を手に入れるために激しく欲情するのだという。
大人になり、フィーナも
彼の愛を受け入れられるようになったのに、
彼はいまだ、ただの保護者のように接してくる。
自分には魅力が足りないのかと
フィーナは思い悩む。
しかし、フィーナは知らなかったのだ。
フィーナの成人まで
5年も我慢させられていた獣人の劣情を。
しかも、生真面目すぎる将軍のとある誓いのせいで、
この先さらに
3ヶ月も我慢を強いられることになることを――。
はやく本当の番にしてほしいのに
将軍に距離をとられて落ち込む女の子
×
大人として接したいのに、
つい箍が外れそうになる火羆将軍
――の、
我慢我慢我慢我慢! のものがたり。
※ムーンライトノベルズ様にも置いておりますが、レイティングが異なる上、内容も一部変更しております。