皇国の第三皇女である雪玲(シューリン)は、『ぼーっと生きる』ことを目的に日々過ごしてきた。
有能な姉たち、妹たちにが表舞台で活躍しているのを横目に、このまま朽ち果てるのが目標と、日々を過ごしてきた。
しかし、姉皇帝から『皇女将軍』の位を賜ってしまったため、生活が一変する。そこに、南方の血を引く軍師 紫釉(シユ)が現れ、尽力の見返りに雪玲の『愛妾』の地位を求めてきた。
乳姉妹の春海(チュンハイ)、その兄で剣士の仔空(シア)とともに、実力を伴わない『旗印』の将軍として軍務をこなしてきたが、味方の裏切りに合い、紫釉とも引き離され、南方の蛮族の首領レッダに捕らわれてしまう。皇国への報復として、レッダは雪玲を抱いて辱めようとするが、逆に雪玲から『妾にしてやる』といわれ、毒気を抜かれてしまう。
元々、レッダたちがが皇国に反抗した理由は、レッダの妹が南方を治める皇国領主の息子から、いわれない仕打ちを受けたのが原因だった。雪玲は皇女としてその責をその身に受ける。
紫釉と仔空に率いられた皇軍により、雪玲は助け出されたが、負った責により寝込んでしまう。
今回の失態について、死をもって贖おうとする紫釉に、雪玲は愛妾としての慰めを求める。
レッダが皇国に恭順の意を示し、南方が平定されたのを祝う宴の席で、雪玲はレッダに南方に遊びに来るよう口説かれる。雪玲は了承し、紫釉が愛妾から『配(偶者)』になる時の褒美の旅行とすることにした。