この海と繋がっている世界では――。

作者立坂 雪花

戦争のせいで、一緒に手を繋ぎながら綺麗な海を見ることが出来なくなる人達もいる。お前はそのこと真剣に考えていた。

俺は軽い気持ちで聞いていた。

別れたのは別の理由だったけれど、ひとつひとつのお前の話に真剣に向き合えば良かったと思う。

もう、綺麗な海を眺めながらお前と手を繋ぐことも出来ない。