私は令和の時代と縁がなかったようだ。多分、限りの月を迎え、年を越せないと、医師に告げられている。
私には、私の遺伝子を受け継ぐ子孫がいる。
 一年前、彼に別れを告げられた。
 彼には、今、奥さんがいる。そして子供が生まれたと聞いた。
 私は自分の子供をこの手に抱くことも、姿を見る事も無く、時代に…

 限られた私の人生。最後に彼は寄り添ってくれるのだろうか・・・