やさしい時間を残すために、名もなき君へと贈る物語。※第一部「君と過ごしたなもなき季節に」編あらすじ※過去に罪を犯し、森に幽閉されていた魔法使いはある日、ひとりの子供を拾う。ぼろぼろで小さな子供は、名前さえも与えられず長い間孤独に生きてきた。孤独な魔法使いと幼い子供。二人は不器用ながらも…もっと見る
「ただ抱きしめる、それだけのことができなかったんだ――」
名前のない『子供」と孤独な魔法使い、そして監視役の騎士が紡ぐ、
短くの優しい、温かな季節の物語。
「ああ。いつかきっと、温かな季節が訪れたら」
「きっと、君に会いに行くよ」