登場人物
黒壁夜輝(くろかべよるき、よっくん)
夜輝、朝菜、昼夏は幼馴染。高校三年生。
好きな人にいちずだが、押しに弱い。
イケメン。外見は、『夜更かしの歌』主人公夜守コウと『凪のあすから』主人公先島光に似ている。
趣味はダイビング。陸上サークル
165cm

和嶋昼夏(ひるか、ひるちゃん)
現実…

海の真ん中にそびえ立つ大学がある。そこに私達は通い、ある日、夜輝が教室で昼夏から告白される。その後、友達も出来、彼らの恋愛は順調かに思えたが、もう一人の幼馴染である朝菜によって歯車が狂いだす。夜輝と朝菜は昼夏の不在を狙い、愛し合い始めた。夜輝は朝菜と一緒に色んな場所で遊んだことが、昼夏の時よりも楽しくなっていることに戸惑いを感じ始めた。昼夏は二人の距離感を怪しんだが、夜輝を信じたいという思いが強かった為、追及しなかった。その甘さが、朝菜の思いを強化させる。朝菜は昼夏の帰宅を確認した後、夜輝の家へ直行した。夜輝は二人と分かれてから、自室に戻り、二人とのこれからの関係を考えていた。しかし、朝菜は夜輝の人となりをよく理解していた。朝菜は夜輝を虜にする魔法の言葉を使い、朝菜と夜輝は体を重ねあった。神からの賜物を受け取った頃には、二人は昼夏をないがしろにし始めた。

昼夏の母は、昼夏の大学での態度を辱知しており、昼夏を制御出来なくなったことを実感した。母は昼夏に対し既に諦めていたが、父だけは昼夏を信じ続けた。昼夏は母にさえ信じて貰えなかったショックは計り知れなく、夜中にも関わらず、外に出てしまう。昼夏は、その道中でチンピラに絡まれるが、空手有段者の警察官によって救われる。その警察官は昼夏に村の掟を明かす。その掟とは、一度嘘を付くと村の人は何を言っても耳を貸してくれなくなることだ。警察官は、昼夏のような人に、村の再建を懇願するが、昼夏は自分に自信がなかった為、それを拒否する。逆に昼夏は村の再建を警察官に頼むが、警察官はイタチザメ小水病にかかり、余命5日であることを告げる。昼夏は警察官の話を聞いた後、海に向かった。昼夏は自殺間際に幼少期のことを思い出していた。父は朝になっても、昼夏が帰ってこないことを知り、警察官に訪ねる。父は警察官の仕事ぶりに不満を抱きながらも、一緒に昼夏を捜す。警察官の知らせを受けて、昼夏のあられもない姿を見つけた。そして時が経ち、5年後、夜輝と朝菜は息子と共に、昼夏のお墓参りに行こうとした。彼らは昼夏の父が乗り込んできた為、引っ越さざるを得なかったことを思い出す。息子には、自分達とは違って、この村を嘘を付いてもやり直せる場所に変えてほしいと強く望んだのであった。