「好き……愛してる……愛してるの……」
「ああ……俺もだよ……流花……」
私は、本当の愛を彼に囁く。
彼は、嘘の愛を私に注いでいく。
彼は私に、優しい嘘を囁き続ける。
私を、彼の道具にするために。
でも、私はずっと誰かの道具だった。
だからどうせ道具になるのなら。
人生で1番の幸福をくれるこの人の道具になりたいと、女の本能が叫ぶ。
「流花、本当にいいんだな?」
「私もう、覚悟決めてるから」
「安心して、先生。私は先生のためだったら、悪女にだってなれるのよ」
これは禁断の愛から生まれた、禁断の復讐の物語……。
※テーマの都合上、R15描写が多めになります。苦手な方は回れ右していただけますと幸いです。