ある嵐の日。山奥の教会で偶然居合わせた男女の、特別な時間。特別な言葉…









それは、特別そのものだった。



薄暗い教会でかわす、他愛もない会話



響き渡る雷雨



開かない扉






たった一度の口づけ








「不思議に思うでしょうね。

 いつ死ぬかもわからない仕事なのに、

 こんな感情を持つなんて…」



「だからこそではないでしょうか。

 こんな時間も、尊いと思えるのは…」










-A stormy afternoon-