筑紫友紀子は、自分の進路に悩んでいるありふれた中学三年生だった。そんな彼女の人生は、ある日を境に一変する。
 夏が終わりかけていた九月某日。下校途中の友紀子は見ず知らずの男に襲われる。彼女は命の危険を感じて抵抗し、男を階段から突き落としてしまった。男は頭から血を流して動かない。殺してしまったと動…