さよなら、あの日の音楽室。

作者朱宮あめ

中学一年生の音羽夏恋は、友だちと過ごすよりひとりを好む冷めた女子。
いつものように音楽室に入り浸っていると、見知らぬ上級生がやってきた。
名前は白木響介。
ボンボン育ちで人の良さが滲み出た響介を毛嫌いしていた夏恋だったが、響介はなぜか夏恋を気に入ったようで……。
塩対応をしていた夏恋も、響介と過ご…



僕・白木響介

過去や未来を視る力を持つ中学三年生。その代わり、未来を視ると記憶を失う。

×

私・音羽夏恋

ピアノが好きな一匹狼の中学一年生。祈りの力を持つ。その代わり、力を使った代償に体の機能の一部を失う。


僕と君が出会ったのは、あの日の音楽室。

これは、

僕のことを忘れない君と、君を何度も好きになる僕の物語。

叶うならもう一度、あの場所で。

『たとえ、また失う想いだとしても』



私と君が出会ったのは、あの日の音楽室。

これは、

私を忘れてしまう君と、君を想い続ける私の物語。

叶うならもう一度、あの場所で。

『たとえ、色をすべて失ったとしても』


純粋な愛が紡ぐ、ふたりの壮絶な恋物語の結末は……。