『ループな小説家のループな苦悩』
女子高生小説家、鴻上凜香には特殊能力があった。
「時よ戻れ!」
そう念じるだけで、タイムリープすることができるのだ。
ただし、この力には制限があった。
「結果が分かる前」でなければ時は戻せない。
失敗したからやり直す、なんてことはできないのだ。
成功か失敗か、結果が出る前であれば時を戻せる。
鴻上凜香は、この能力を使って、自分の夢を果たしていこうとする。
憧れのお友達と一緒の学校に進学したい。
自分が納得できる小説を書きたい。
憧れのお友達に自分のことを理解してもらいたい。
鴻上凜香は、何度も時を戻しながら苦悩していく。
時を戻し続けた彼女が至った結論とは?