「お父さん!!…お父さん!!」
私の声は冷たくなったお父さんには聞こえない。
お母さんが死んでから男手ひとつで育ててくれた、警視庁捜査一課のお父さん。
そんなお父さんを失い空っぽになった私の前に突如現れた3人の男。
「爺さんに言われて来たが、まさか女だったとはな。」
「まぁ、男でも女でもいいじゃないですか。僕らには必要な玉だ。」
「おい、お前。俺達に付いて来い。大爺がお呼びだ。」
右肩から右肘にかけて、それぞれイカついタトゥーを入れた3人の男はそう言って私を連れ去る。
こいつらの正体は……………。
極道だ。
※この話はフィクションです。