神と人
人とは違った能力を持ったララク。

それは、小さな頃から人に羨まれ、疎まれ、隔離される原因ともなってきた。

ララク自身は、そんな自分をどう扱っていいのかわからず、もてあまし、周囲から決められる運命に静かに従って生きてきた。

が、あることをきっかけに、自分の中の感情が溢れだす――


ララクに向けられる、村人のむき出しの感情。
ひとりひとりのエゴ。
それらが渦巻く中での、ララクの成長。
お話の中で、それらがとても印象的でした。

神にしか向いていなかったララクの感情が、少しずつ人へ向いてきて、そして自身も人へと成長していくその先が、一体どうなるのか、楽しみでもあり、みてみたくもあります。

短い中に、考えさせられる部分が多くある、素晴らしいお話だと思います。