「りーーん!」
静かな屋敷の中に、響く愛しい声色
それにすぐに返事をすることはしない
「燐?いないの?」
せっかく俺を呼んで探してくれているのに勿体ない
屋敷の中を探し回れば、ようやく俺を見つけてくれる
「燐!いるなら返事してよ!」
返事をしなかった俺に、少しむくれて文句を言う彼女
そんな彼女に愛しさが募る
俺が恋焦がれた人は、
闇夜の使者でした。
『愛された黒、愛されぬ白』~燐side~