作品コメント
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- 高瀬なるみ
決して忘れられない大事な人
30歳になった雪乃さんは、5年前の自分の誕生日に大好きな恋人の陸さんを亡くしていて――
彼が大好きだった雪乃さん。だけど陸さんは、もういない。
時は確実に進んでいき、だけど心はあの日止まったままで。
だけど人だから、嫌でも少しずつ些細な思い出だったら記憶から遠のいていく。
そして支えようとしてくれる直人先輩の存在。
先輩はすぐ傍にいて、その優しさがすぐ近くにあるから、惹かれている自分もいる。
そんなもどかしさに、切なくなって。
読んでいて胸が締め付けられました。
そして気がつけば感情移入し、涙を流していました。
描写がとてもリアルで、色々なことを考えさせられます。
大好きだったから忘れたくない。
でも、大好きで大事な人は、忘れなくてもいい。
陸さんの存在を胸に抱えながらも、また時間が進み、
陸さんから最後にプレゼントをもらい、前に進んだ雪乃さんの姿に感動しました。
素敵なお話、本当にありがとうございました! - 春日 ココ。
忘れたくない想い…
愛する人を突然喪った雪乃。
人生で最も幸せだった瞬間から突然に暗転する世界。
忘れられない想いを、忘れたくない想いを抱えている
雪乃の側には、確かに彼女を支えて寄り添ってくれる
人がいた…。
ーあの時私が言った言葉に、陸が何て返してくれたの
か、もう思い出せないの。
この言葉に、涙が止まらなくなりました。
忘れたくない。変わりたくない。
それでも変わっていく回りと自分。
認めたく無くても直人に惹かれていく事実。
その葛藤が短いページ数で丁寧に描かれてあっという
間に引き込まれました。
生きていく。前へ進んでいく。
そんな大切な事を考えさせられる作品でした。
二人がこれからもずっと幸せであれば…と願わずには
いられないラストでした。
きっと、陸も喜んでますよね。
死後の世界とか信じない、夢の無い私ですがそんな事
を思える素敵な物語でした。
こんな感動的な物語が読めて良かったです。
ありがとうございます。 - 小鳥遊 灯彩
失う悲しみを乗り越えた前進
とても切ない大人ストーリーでした。
大好きな陸との突然の別れを経験することになった雪乃。
周りの状況が目まぐるしく変わっていく中で、一人だけ前に進めない雪乃の支えになりたいと一生懸命な直人。
すぐに気持ちを言えない気遣いみたいなところが大人だなぁ…と思いました。
これからも頑張って下さい。