黒崎美桜は高校に入学。その高校で出会った5人の男子は全国No.1の族「黒龍」の総長と幹部だった。5人には過去があり、美桜にも秘密と過去が。笑いと涙ありの物語。

私には誰にも言えない秘密がある。

っていうか、ある一部の者にはだけど。


“お前、俺んとこ来いよ。”


“つらい時も泣きたい時も、お前には仲間がいる。その仲間に頼れ。頼ったら、頼った分以上にその仲間を助けろ。”


“お前は、笑ってた方が可愛いぞ。”


こんなこと言ってくれたあの人。

あの人は私の憧れ的存在。

あの人のようになりたくて。

頑張った。

でも、ダメだった。

仲間の一人も守れなかった。


あんな思いはしたくないから、仲間はもう作らないって決めたんだ…。


でも、アイツらに出会って色んなことを知った。

アイツらこんな私を理解してくれるだろうか?