作品コメント
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- ZAK
惹き込まれる物語
女子高に通う方向音痴でお節介焼きの女の子、結衣が主人公の本作。
彼女は身体検査の日に、偶然にもクラス一の美貌を持つ、城野南の秘密を知ってしまう。
結衣と南、それと麗香、知絵が中心となり、物語を紡いでいきます。
とにもかくにも、思春期の女の子が、周りの環境や、自分の気持ちに振り回されながら、
まさしく青春と呼べる1年を過ごし、その中で皆が成長していきます。
結衣ちゃんに「頑張れ」と何度エールを送ったか解りません。
読んでる読者が、一緒に喜んだり辛くなったり出来るのは、
作者様の筆力によるものだと思います。
素晴らしい作品でした。
どうか、皆様にも一読していただきたい物語です。 - mimiko
愛おしいストーリー
慈しむように大切に大切にページをめくってください。
それほど愛おしくなる、両手で包み込みたくなるような時間。空間、関係。
こんなにものめり込み、心を持って行かれたお話は始めてです。
いくらでも語りたいことはあるのです。
ただ文中にもあるように、それは言葉にするなり、チープでありきたりなモノに変わってしまう気がして怖い。
それほど大切な何かを、この物語は私の中に生んでくれました。
ただ筆者さまに感謝したい。
あんずさん、ありがとう。
これではレビューにならないので、私の文章ではチープになってしまう紹介文を。
王道とは、まったく違うところにある物語です。
似通っているはずなのに、全然違う。
本当に本当に読んでみてください。
絶対、後悔させません。
後悔は、途中で止められずに、寝不足になることぐらいです。 - 恵沢りょう
『放課後、いつものベンチ』 作中から
物語の主人公の結衣は、ひょんなことから近寄りがたい美人のクラスメイト、南の秘密を知ってしまう。
それは到底現実では考えられないことで……
この作品を読んで。
まずは大きな波や突出した見せ場のシーンは少ないです。
普通の高校生活。
部活をしたり、友達同士で旅行に行ったり、クリスマスパーティーをしたり。
ごくごくありきたりな日常。
でも、普段の生活の中で皆悩み、想い、苦しんだり焦がれたりしている。
夢のように王子様が現れることはない。
けれど、ごく自然体に、じわり、じわりと心に響いてくる。
切ないけどどこか暖かい。
おせっかいな結衣と莫大な秘密を抱えた南。
壁は大きいけれど、この極当たり前な学校生活なため、すんなりとしみこんでくる。
夕日に照らされた、本当に自然体な物語。
おススメです。