雨宮未来

ファンタジー嫌いにこそ読んでほしい、他にはない青春物語。
主人公である“僕”は、ある日突然ピエロにされる。
そこから出逢う人々との交流は、苦くもあり、温かくもあり。

設定は奇抜だけれど、内容は実にヒューマン。
ファンタジーが苦手な人にこそ読んでほしい、
他にはない青春小説です。

現実はいつも残酷で、
それでも生きて行かなければならなくて。

それならばどう生きるか、
人とどう向き合って行くか。

笑うということ、
生きるということ。

幸せとは、
人間とは。

人として大事なことを、
改めて教わった気がしました。

叶うものなら、悩み多き十代のころに読んでみたかったです。
きっとお話に、癒され救われたと思うので。

不思議で温かいあんずさんの物語、ぜひ触れてみてください。
きっと心に残った何かを、大切にしたいと思うはずです。

これだけ壮大な物語、不思議な世界。
目に浮かぶように読めたのは、筆者様の表現力故だと思います。

次回作も、楽しみにしています。
連載、本当にお疲れさまでした。