作品コメント
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- 海山
す、好きです…
一回も止めることなく読み切りました。
何でしょうこの満足感というか、充福感というか…
読み終わりしばらく経っても、物語の余韻が残ってしまいただ茫然とするしかありませんでした。
とってもとっても好きな作品です。
この物語の見所、ステキな登場人物、そして結末を…しかし語りたくても語れない歯痒さを感じます。
なぜか。語ってしまうと、自分に芽生えた大切な何かが霞んでしまうように思えるからなのです。
私はこの作品を読んで感動し、何より笑顔にさせて頂きました。
素敵な物語をありがとうございました。 - ZAK
青春ファンタジー
一人でいることを選び、ただ黙々とすべきことを行い過ごしてきた主人公は、
大学受験に失敗し、やる気もなくし、毎日を無意味に消化していた。
ある日主人公は、不思議な森に迷い込み、そこで出会った男【西条】にピエロにされてしまう。
全く笑わない彼に買い手はつかなかったが、廃棄されようとしたその瞬間、【フジミヤ】という男が彼の前に現れる。
世界を拒絶し、必要最低限のことしかしない、人と関わることも出来るだけ避ける。
そんな青年が主人公です。
彼はピエロにされ、拾われたサーカスで毎日を過ごすようになり、
徐々に人の温もり、優しさ、そして何より、笑顔の大事さを学んでいきます。
現実には有り得ない世界が舞台ですが、その内容はまさに青春物。
生きるとは何なのか、そんな事を噛みしめられる物語です。 - 青島 綺希
読んで良かった
最近目に入る小説は、主役の性格が出来過ぎていたり何もしてないのにめっちゃ男に好かれてる話だったりとりあえず絶対主役擁護小説が多かったです。
それに比べてこの話は、主人公の卑屈さがすごくストーリーの進行を邪魔していて、最初らへんはとくに読んでいて恥ずかしかったです。だけど実際ってそうですよね‥。痛いことに自分が世界で一番辛いと思ってることもあるし周りの厚意をまったく無駄にしちゃうこともあるし。そんな感じで、すごく胸にささるお話でした。
最初のあたりの「僕」の性格とか考え方はかなり強烈でしたが、まわりの人と関わって、少しずつ前向きになっていく、という姿がとても切ないというか胸がしめつけられました。わたしもこんな風になりたいって切実に思いました。(笑)
一言にまとめられないんですが、このお話はもっと評価されるべきだと思います。ありがとうございました(T-T) - 有田ゆきの
泣きました。
このお話を読ませていただいた後の私の感情は、言葉では、言い表すことが出来ません。
ただ、体が反応した点に関して言います。
泣きました。
作者さんの、表現力ゆえ、話の構成ゆえ、本格的で素晴らしい作品だったからだと思います。
主人公の成長が伺え、周りを固めるキャラクターも個性豊かだと思います。
終わりがチャンチャン、と綺麗に終わりすぎず、余韻が残り、また、さらなる成長を漂わせてくれ、大好きな終わり方でした。 - 浅見千紘
素敵!!
こういう作品今まで読んだことないなぁと思ったのが1番の感想ですね。
笑うことって時々すごく億劫なんですけど、この小説を読んで笑うことの意味を改めて考えさせられました
暖かなストーリーの中に確実に伝えたい作者様の深い思いを感じました。
読むべきです - 恵沢りょう
なんとも言えない不思議な世界
あの、林の中に「ピエロ製造所」があるのはご存知ですか?そうですか、ご存じない。
それでは、世界には2種類のサーカスがあることは?
西條という白づくめの男に会ったことはありませんか?
ある日、林の中のピエロ製造所に迷い込んだ僕。
笑うことをしない僕に課された仕事は「笑わせること」
ファンタスティックな世界で、描かれているのはとてもリアルな感情。
現実味のある内容を、ふんわりとした非現実的な世界で包む、そんなところに虜にさせられます。
僕ははたして笑わせることができるのか?
不思議な世界を堪能したい方は是非。 - らうた
暖かいけど厳しいそんな世界
このお話しの世界は、現実と全く違う世界です。
ファンタジーです。
でも、私が今まで出会ったお話しの中で現実に一番近いお話しです。
上手くまとめられないけど、読み終わったあと、あったかくなりました。
笑うことの意味を考えたことなんて、なかったけど、ここに1つの答えがあって、このお話しと出会えてよかったと本当に思いました。
他の方のレビューにも書かれてありましたが、思春期の悩みに悩んでいる人、思春期に悩んだことのある人にも是非読んでほしいです。
人とふれあうことの大切さや、人間が生きることの意味について、きっと何かしらの答が見つかると思います
長文&乱文しつれいしました - 雨宮未来
ファンタジー嫌いにこそ読んでほしい、他にはない青春物語。
主人公である“僕”は、ある日突然ピエロにされる。
そこから出逢う人々との交流は、苦くもあり、温かくもあり。
設定は奇抜だけれど、内容は実にヒューマン。
ファンタジーが苦手な人にこそ読んでほしい、
他にはない青春小説です。
現実はいつも残酷で、
それでも生きて行かなければならなくて。
それならばどう生きるか、
人とどう向き合って行くか。
笑うということ、
生きるということ。
幸せとは、
人間とは。
人として大事なことを、
改めて教わった気がしました。
叶うものなら、悩み多き十代のころに読んでみたかったです。
きっとお話に、癒され救われたと思うので。
不思議で温かいあんずさんの物語、ぜひ触れてみてください。
きっと心に残った何かを、大切にしたいと思うはずです。
これだけ壮大な物語、不思議な世界。
目に浮かぶように読めたのは、筆者様の表現力故だと思います。
次回作も、楽しみにしています。
連載、本当にお疲れさまでした。 - mimiko
幸福という名の形のない化け物
幸福のバラ、幸福キップ、幸せの青い鳥、幸福の黄色いハンカチ←古っ
この世に『幸福』と名のつくものは、一体どれくらいあるのでしょう
そこここに溢れているように感じ、誰しもが簡単に手に入れているように見える『ソレ』を
いざ自分の手のひらに掴もうとすれば、なんて難しいものでしょう
わが身からは羽根の生えた鳥のように、すばやく逃げていくのに、
他人はなんて簡単に自分のものにしているの?
そんな風に、己の不幸に唇を噛みしめた事はないですか
でもその目に見える煌びやかな『モノ』が、本当にアナタの『幸せ』なのかと
改めて問い返されるのです
人によって幸せは違う
そんな理屈はわかっている、けど、だけど……
他人を羨んだことはない?
そうやって悩み苦しみ、人を羨み、自己嫌悪に堕ちる、そんな人間が大好きな筆者さまの視点が、切々と心に訴えてくる物語です
あまりにも近くに、空気のように静かに自然に存在している『ソレ』に気づけば、世界が、変わります
筆者さまの視線はなんてやさしくて広いのでしょうか
テーマに感動し、脱帽しました