青島 綺希

読んで良かった
最近目に入る小説は、主役の性格が出来過ぎていたり何もしてないのにめっちゃ男に好かれてる話だったりとりあえず絶対主役擁護小説が多かったです。
それに比べてこの話は、主人公の卑屈さがすごくストーリーの進行を邪魔していて、最初らへんはとくに読んでいて恥ずかしかったです。だけど実際ってそうですよね‥。痛いことに自分が世界で一番辛いと思ってることもあるし周りの厚意をまったく無駄にしちゃうこともあるし。そんな感じで、すごく胸にささるお話でした。
最初のあたりの「僕」の性格とか考え方はかなり強烈でしたが、まわりの人と関わって、少しずつ前向きになっていく、という姿がとても切ないというか胸がしめつけられました。わたしもこんな風になりたいって切実に思いました。(笑)
一言にまとめられないんですが、このお話はもっと評価されるべきだと思います。ありがとうございました(T-T)