(短編)ふるさと【完】

作者福山 コウ

地を這う蟻はモンスターに見えた。草むらに咲き誇る花々には名前を付けた。純粋無垢な少年少女だった彼らの心には、今でも『故郷』が息づいている。



➖➖➖➖➖➖➖➖➖





小さな公園が、学校からの帰り道が、


あの頃の僕らにとっては宝の山に見えた。




変わらないものと変わりゆくもの。




懐かしい故郷の記憶は、

今も僕らの全身を駆け巡っている。




➖➖➖➖➖➖➖➖➖