あの頃、私はまだ本当の恋を知らなくて


いつも冷めた目で世界を見ていた。




そんな私を変えた唯一の人は、


決して恋してはならない相手だった。




「私は、泣かないことを強いことだと思ってた。でも違った。本当はただ、泣くほどに心を動かされることがなかっただけで、私は強くなんてない。弱虫だったんだ」