美織
写真にほろり
突然、霊が見えるようになった美弥。
ある殺人事件と殺人未遂事件、そして夜に動くという人形。
色んな事件が絡み合い、巧みな構成に引き込まれます。
今回はホラー要素が多めですが、登場人物達のテンポの良いやり取りが楽しくて救われます。
結婚という事になった2人のくだりは、“早っ!”と私もつっこみを入れてしまいました。笑
美弥には敢えて何も言わなかったり黙っていたりする事がよくあるので、何を知っているのか何を見たのかが気になって、どんどん読み進めていきました。
あの時に何を見たのか、何をしていたのか、何故霊が見えるようになったのか。
数々の謎、疑問、伏線が見事に繋がっていくのはさすがです。
清彦が事件の事について話す所、最後に涙を流す所では、思わず泣きそうになりました。
でも、ほっこりと温かくなる様な、そんな気持ちにもなって。
恋愛面でも、やはり予想の出来ない展開になっていきます。
本当に面白いので、是非ご一読を!