愛すべき空虚 【完】

作者花咲里こよみ

太陽が届かない部屋の中で、あたしは毎晩そっと息をする。そうしてあなたが来るのを、ひとり待つ。
カーテンを閉めて。今日も世界を遮断しよう。







宵闇に咲く そのを食べた









「なんかいーな」


「何が」


「制服姿。このリボンとか、奪ってやりたくなる」


「……!!」













太陽よ、深く沈め



そこに隠れて甘美な口づけを










「いなくなんないで、絶対」