その世界のすべての人が 彼女について、語った
「紗優深さま、私もすっごくいいと思います!」
「紗優深さまは、ロボットじゃありません」
「紗優のことはあたしが 誰よりも一番よく分かってる……!」
「これは天月が選んだ最善の選択なのか」
「あれ以来、お嬢様が涙を流したところを
見たことがありませんから」
「紗優深ちゃんも、そうやって世界を観て、聴いて」
そして
「紗優深さまが学園をお辞めになるらしいわ」
「皆様、ごきげんよう」
お嬢様学校で巻き起こる
それは
そう、きっと
「破壊と進歩のための決断だ」