立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花(下) 【完】

作者花咲里こよみ

「知らなかったことを、見えなかったものを、考えなかったすべてを」彼女たちは強く在る為に変わろうとする。
明らかになるその実態に抗え。
お嬢様学園life後半戦!

 


 


 


 


 


その世界のすべての人が 彼女について、語った


 


 


 


 


 


 


「紗優深さま、私もすっごくいいと思います!」


 


 


「紗優深さまは、ロボットじゃありません」


 


 


「紗優のことはあたしが 誰よりも一番よく分かってる……!」


 


 


「これは天月が選んだ最善の選択なのか」


 


 


「あれ以来、お嬢様が涙を流したところを


見たことがありませんから」


 


 


「紗優深ちゃんも、そうやって世界を観て、聴いて」


 


 


 


 


 


 


 


 


そして


 


 


 


 


 


「紗優深さまが学園をお辞めになるらしいわ」


 


 


 


 


 



 


 


 


「皆様、ごきげんよう」


 


 


 


 


 


 


 


お嬢様学校で巻き起こる


 


それは


そう、きっと


 


「破壊と進歩のための決断だ」