立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花(上) 【完】

作者花咲里こよみ

「私は、私が作り上げるこの世界で、誰より強く生きるわ」そう。女だったら、自分の道は自分で切り開け。
―――理由もなく呆然と知る、弱いままでは駄目なのだと。






私は今日も、と生きる







たとえ世が歪んでも

私は私であることを、決してやめない




背筋をのばし、胸を張って、目を閉じる





風が攫のは、腰まで伸びた黒髪


耳をすませば、さえずり唄うのは緑の小


微かに聞こえる騒は、私が統べるこの世界





目を開けば


そこは、そう










の世界










すべての女性よ、強く在れ








お嬢様学校で巻き起こる


それは

そう、きっと


「自由と解放のための戦争だ」