柚茶緒花

悲しすぎるクライマックス
語り口調の出だしが興味を煽り、この作品へあっという間に引きこまれていきました。
時代小説にしては堅苦しくなく、スラスラと読めてしまいます。

所々、難しい言葉があったけど、意味がきちんと添えてあって苦労することなく読むことができました。

ただ、人物がごたごたしていてイマイチ状況を把握しづらい部分がありました。
会話の中でこれは誰のセリフなのかわからなくなることも。
私の理解力が乏しいだけなのですが、あくまで個人的な意見です。

内容に関しては、歴史小説らしい悲しく切ない結末――
私自身、この歴史にについてはよく知らなかったのですごく勉強になりました。
日本人ならではの素晴らしい作品でした。


「…ありんす」という口癖が最高に気に入っています。